依存について 自己啓発セミナーに通う同僚 FX口座に入金し続ける私

こんにちはこんばんは。ががおです。

現在私は営業系の会社に勤めておりまして、少し前に営業事務として女性の方が入社しました。社内で私の隣の席なので、私が色々と教えたり、やり取りをすることが多いです。

彼女は非常にミスが多いです。うっかりミス。また、報告連絡相談においてコミュニケーションがうまくいかないことが多々あります。おそらく、ADHDやHSPの気質を備えている方なんだなと私は見ていて、それ相応の対応をしています。脳のワーキングメモリがパンパンな状態だなんだろうなと。あれこれと言わないようにしています。

それでも、私の上司にあたる立場の人間からは、あれこれと言われてしまいます。「どうして出来ないの？」と。ADHDやHSPといったものにあまり理解がなく「あの人はできない人だね」と端的にレッテルを貼ってしまう。その光景を客観的に見ている私は、人間は理解し合えないな、とつくづく感じます。

そんな彼女から自己啓発セミナーに通い始めたという話を最近聞きました。情けない自分を変えたくてセミナーに通い始めたのだと。私は感心しました。どんな小さなことであろうと、何かを変えたいと思って実際にアクションをとる人間を、私はリスペクトします。

ただ、一抹の不安も同時によぎったので、彼女に聞いてみました。ががお『それって料金はいくらなの？』彼女「月4回で、12万円です」ががお『えっ？』

経済的な価値、お金の感覚というのはもちろん人それぞれです。アラブの石油王やシリコンバレーの上級エンジニアにしたら、12万なんてはした金です。ですが、我々日本国の庶民にとっては、あきらかに高い。自己啓発セミナーに月12万。ふつうの経済活動、金銭感覚とは言い難いです。人によっては「詐〇だ！」と言いたくなるような金額です。

しかし彼女によれば、月12万円のコースでも安い方らしく、もっと高額な月何十万とか、3泊4日で50万とかそういったコースもあるらしいのです。驚愕です。正直、ふつうに詐〇だと思いました。

内容としては、朝から夕方まで会場に集まってセミナー形式で受講。1回につき20名ほど集まるらしく、それが月4回。セミナー料金は全額前払いです。単純計算で1日の売り上げが60万円。ほぼ粗利でしょうから、何ともボロい商売です。

この話を聞いても、私は彼女を否定することはしていませんし、できませんでした。私と彼女には理解し合えない大きな溝があると感じたからです。溝の向こう側の人間に対して「それは違うよ」と諭そうと試みたところで、何も変わらない、何もプラスにはならない。

ただ一言、私は彼女に『高いね』と言いました。それに対して彼女は「でも、実際に効果があった人もいるんです」と。

あぁ、これはデジャヴだなぁと。私は感じました。

似たようなやり取り・光景は私の所属する借金FX界隈で腐るほど目に、そして耳にしてきました。「海外FXで勝ってる人もいます！」「商材を買って勉強になった人もいます！」「FXセミナーに参加してプラスになった人もいます！」なんてね。

宝くじを買って、実際に3億当たる人もいます。なので絶対に買うべきです！そんなロジックには到底、なりえません。無理があります。確率が物凄い低いからです。期待値が圧倒的に低いからです。自己啓発セミナーも海外FXもそれと同じで、（あくまで総和としてみれば）投資額に対してのリターンは物凄く低い。ふつうの感覚ではありません。ふつうの経済活動ではありません。まともな人から見れば、彼らは精神的に依存している状態で、搾取されて、ただ単にお金を溶かしているだけ。そんな風にしか見えません。

私は自己啓発セミナーに通いだした彼女に対して「バカだね」とは言えません。月に何十万、そして12年で約1500万をFXで溶かしている私の方が、数字視点で言えば100倍バカだからです。

しかし彼女も自己啓発セミナーに通うのは今回が初めてではなく、過去に何度もあったのです。これはもう、はっきりと依存と言えます。

おそらく彼女は、自身が望むようには変われないと私は考えています。10年以上のFX依存である私は、よく分かります。精神的な依存から脱却するのは、決して容易ではありません。沼から抜け出すのは簡単ではありません。

倫理観を脇に置いておけば、精神的に依存をさせてリピートさせ続けるビジネスこそが最も費用対効果が高いので、善悪を無視してとにかくお金を稼ぎたいならば依存させる、もしくは依存者を狙うのがベストだと思います。原価がなくほぼ粗利なわけですから、ボロ儲けです。喫茶店を開いてコーヒーを売るのなんて、馬鹿らしく感じることでしょう。

自己啓発セミナー、FXの商材、ソシャゲのガチャ、占い師、ホスト＆キャバ嬢、などなど。とにかく、とことん依存をさせて、お金を払わせる。それに対するリターンは、虚構の充足感。

話を戻して、お金を巻き上げられている依存症の二人が机を並べて仕事をして普通の賃金を得ている光景は、なんとも滑稽です。滑稽というか、狂っています。普通の賃金を得て、狂ったように依存して消費している。狂った世界です。

これを読んでいる貴方は、何かに依存していませんか？自身を客観的に見て異常であると認識していますか？そしてそれを死ぬまで続けますか？それによって何を失っているのか、想像できますか？死ぬ間際に、どんな思いを抱くのか想像できますか？

私は年末までにFXで爆勝ち（最低でも1000万）して、依存を引退して幸せに生きる予定です。

週明け、FXで勝負します。

それではまた。

♨️ががお